東海大学創立者の松前重義氏のことば

第95回箱根駅伝で東海大学が初の総合優勝を遂げた。

5連覇を狙った青山学院大学や往路優勝の東洋大学を抑え、大会新記録を打ち立てた。

選手たちは「やっと努力が報われた」と口々に。

大会屈指のスピードを誇るチームはここ数年、優勝候補と目されながらも結果を出せずにいた。

反省を重ねた末、次々と新しいトレーニングを試みた。

スピード練習から、泥くさく走り込む練習に方向転換したことも。

周囲から様々な意見もあったが、「箱根制覇」を実現するためにチーム一丸で徹底して取り組んだ。

こうした飽くなき挑戦が大舞台で花開いた。

東海大学の設立は1942年。

創立者の松前重義氏が教育に託したのは、明日を担う人材の育成だった。

氏の言葉に

「若き日に汝の希望を星につなげ」

とある。

不屈の努力で”希望”を現実のものにした選手たちの姿がその指針となった。