22季ぶりに王者に輝いた明治大学が昨年より新たに取り組んだこと

ラグビーの第55回全国大学選手権は、10連覇に挑んだ帝京大学に代わり、明治大学が22季ぶりに王者に輝いた。

思い起こすのは昨年の決勝戦。

明治は絶対王者の帝京からリードを奪う展開だったが、終盤に押し込まれ、わずか1点差で涙をのんだ。

選手たちは、技術の差以上に「メンタルの差」を痛感したという。

その差を埋めるため、新たに取り組んだことがある。

それは選手が私生活の中で「毎日必ず行うこと」を三つ決め、毎晩、実際にできたかを振り返ることだった。

監督が選手に求めたのは、どんな状況にも平常心を失わない強さ。

すると大会が近づく頃から、練習の質が変わってきたという。

本年の決勝も最後まで大接戦だったが、浮き足立つことなく、相手の猛攻をしのいだ。

スポーツも人生も「勝つか」「負けるか」。

だが、それは偶然の産物ではない。

日々「自分に打ち勝つ」という瞬間を積み重ねてこそ、何ものにも揺るがない自信が備わり、いざという時に、他を圧倒する力が出せる。

自ら決めた目標へ、きょう何をすべきか。

そして何ができたか。

かけがえのない一日を悔いなく飾ろう。