里綾実投手の素質が開花するのには大学時代の監督の一言があった

Leica M4 / Summicron 5cm f2 (Tri-X400)
コラム

今週末からプロ野球のクライマックスシリーズが始まる。

一方で、女子プロ野球も熱い。

”女王決定戦”となる日本シリーズでは、

愛知ディオーネが優勝した。

 

同チームのエース・里綾実(さと あやみ)投手。

2度の最多勝、4度の最多奪三振に輝くなどリーグを代表する選手だ。

女子野球の日本代表でもあり、

8月のワールドカップで日本を6連覇に導いた立役者である。

 

高校時代、

投球フォームを改造し、

かえって腕の振り方や球の離し方が分からなくなった。

大学時代のある試合で、

ストライクを入れようと四苦八苦する彼女に

監督が言う。

「やるべきことは打者との勝負。

どれだけ四球を出そうが交代を決めるのは監督だ」。

その言葉で迷いが吹っ切れた。

思い切り腕を振って投げると、

驚くほどの速球がミットをたたいた。

以来、

自信を取り戻し、

秘めた素質が開花する。

 

中国の古典「説苑(ぜいえん)」に

「驥(き)は自ら千里に至る者ならず、

伯楽(はくらく)を待ちて後に至るなり」とある。

優れた才能も、

それを見抜いた人によって、

初めて発揮されるとの意だ。

 

自分を認め、信じ、勝利を待っていてくれる人がいる…..

そう気付けば、

自らの殻を破り、

新たな一歩を踏み出すことができる。

友の力を引き出す伯楽でありたい。